学びの糸を紡ぐ

自分なりになにかを身に着けていく過程をまとめたり、記録しておきたい心情を残したり。

中島らも『今夜、すべてのバーで』を読んだ

どんな本?

感想

  • とても良かった!!!面白すぎてついついトイレ読んでしまったり、スキマ時間に立ちながら読んでしまったりした。終わるのが名残惜しい、ずっと読んでいたいと思えた小説。
  • アル中に至る過程や、病院での検査や、つい飲んでしまう感じとか、そういうものがかなりリアルに書かれていて、まさに読みたいものを読んでいる感覚が常にあった。
  • 登場人物が魅力的で、誰が出て何を喋っていても読んでいて楽しい。
  • この作者の他の作品も読んでみたいと強く思える一冊となった。
  • 色々と調べたら、この方は灘中高出身ということでびっくりした。破天荒すぎる人生にもびっくりした。
  • アル中になるかならないかは酒が好きかどうかではなく薬理として必要としてしまうかによる、というのはなるほどなと思った。
    • 風のうわさで、大学・会社の1つ下の人がアル中っぽくなっていると聞いた。その人は、酔えるのであれば尻からアルコールを入れても問題ないと言っていた。
    • まさに薬理的な期待をしていたから、まさに危なかったのだなぁと今になると思う。
  • 自分が酒を飲める体質だったらいったいどうなっていただろう?
    • 基本的になにか嫌なことが起きたときに逃避的な行動で回避するようなことはなく、根本対応するために向き合うタイプなので、酒に溺れはしないかもしれない。
    • でもそれはむしろ酒のような本格的な逃避手段をもたないからしかなたくそうしているだけかもしれない。もしそうならアルコールに逃げていた可能性もある。
    • 基本的にはポテチを我慢できず一袋まるごと食べるタイプの人間なので、土日も気にせず昼から飲んでしまっている可能性もあったかもしれない・・・。

from where?

  • もともとアルコール中毒の人や薬物利用者の体験記を読むのがなぜか好きで、この本はアルコール依存症をリアルに描いているとどこかで聞いたので読むことにした。
    • 自分は一切酒もタバコももちろん薬もやらないのに、なんでこんなに気になるのか不思議。
    • もし酒に強かったら自分はどう向き合っていたのだろう?という問いが「そうであったかもしれない自分」の明確な一つの像を浮かび上がらせるからかもしれない?
    • もっと単純に退廃的な生き方にある種の憧憬を感じてしまうやつか?

to where?