学びの糸を紡ぐ

自分なりになにかを身に着けていく過程をまとめたり、記録しておきたい心情を残したり。

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米本和広『洗脳の楽園 ヤマギシ会という悲劇』を読んだ

洗脳の楽園 増補改訂版: ヤマギシ会という悲劇 (宝島社文庫)作者:米本 和広宝島社Amazon どんな本? 対立や争いごとのない、金の要らない幸福な農村―ユートピア社会の実現をめざしたはずの共同体は、いかにして崩壊に至ったか。人間の脆さとノンフィクション…

立花隆『臨死体験』を読んだ(上下巻)

臨死体験 上 (文春文庫)作者:立花 隆文藝春秋Amazon どんな本? 「科学はどこまで臨死体験の核心に迫りうるのか。生物学者や神経学者は、様々な実験や仮説によってそのメカニズムの解明に挑み、成果をあげてきた。しかし、なお謎は残る。蘇生した人々はなぜ…

見田宗介『まなざしの地獄』を読んだ

まなざしの地獄作者:見田 宗介河出書房新社Amazon どんな本? 「日本中を震撼させた連続射殺事件を手がかりに、60~70年代の日本社会の階級構造と、それを支える個人の生の実存的意味を浮き彫りにした名論考」。(「日本中を震撼させた連続射殺事件」は、永…

真木悠介『自我の起源: 愛とエゴイズムの動物社会学』を読んだ

自我の起原: 愛とエゴイズムの動物社会学 (岩波現代文庫)作者:真木 悠介岩波書店Amazon 感想 『時間の比較社会学』『気流の鳴る音』と読んできて、自分なりの思想が形成されつつあると感じていたが、この本はやはりその欠落したピースを埋めてくれたように思…

真木悠介『気流の鳴る音』を読んだ

気流の鳴る音―交響するコミューン (ちくま学芸文庫)作者:真木 悠介筑摩書房Amazon はじめに(ここに何を書いたか) 本ブログの「XXXX『XXXX』を読んだ」というタイトルを持つ文章は、基本的に自分のために書かれている。誰かにその本を紹介するために書いて…

見田宗介『現代社会の理論: 情報化・消費化社会の現在と未来』を読んだ

現代社会の理論: 情報化・消費化社会の現在と未来 (岩波新書)作者:見田 宗介岩波書店Amazon ピックアップメモ p23 T型フォードは人間の作業の工程を徹底的に分解し標準化し企画し、合理的に組み立てることで、コストダウンを実現した。これは「科学的管理法…

真木悠介『時間の比較社会学』を読んだ

時間の比較社会学 (岩波現代文庫)作者:真木 悠介岩波書店Amazon どんな本? 文化と社会によって異なる時間という概念に対する感覚と観念を比較検討している。 特に、近代的自我に特有の時間意識とその構造的な矛盾を明瞭に指摘している。 感想とメモ 最高に…