2021-01-01から1年間の記事一覧
反共感論―社会はいかに判断を誤るか作者:ポール・ブルーム白揚社Amazon どんな本? 共感は世の中で自明に重要視されることが多いが、本当にそうなの?そんなことないよ?と力強く一石を投じる。 サマリー 筆者は共感を、情動的共感と認知的共感に分ける。 情…
時間の比較社会学 (岩波現代文庫)作者:真木 悠介岩波書店Amazon どんな本? 文化と社会によって異なる時間という概念に対する感覚と観念を比較検討している。 特に、近代的自我に特有の時間意識とその構造的な矛盾を明瞭に指摘している。 感想とメモ 最高に…
背景 2021年、我が家はマキネッタを導入し、手軽にエスプレッソ風のコーヒーを飲めるようになった。だいぶ習慣化してきたので、いよいよ illy の粉を amazon で買うのはやめ、自前のキャニスター缶*1を用意しスタバ等で豆を購入し挽いてもらって家で飲むよう…
進化とは何か:ドーキンス博士の特別講義作者:リチャード ドーキンス早川書房Amazon どんな本? 生き物が進化するとはどういうことなのか?原始生命はどのように鳥や人間といった生き物になっていったのか?をわかりやすく解説している本。 感想とメモ とても…
いきさつ スキマ時間に適当にスマホを見ている時間、意外と多い。 惰性でだらだらTwitterを見ていて気づいたら1時間とか経っていると、虚しい気持ちになる。今から死ぬまで毎日1時間Twitterを眺めていたら、死ぬまでの時間のうち4%ちょいはTwitterに使ったこ…
ファウスト 悲劇第二部(上) (中公文庫)作者:ゲーテ中央公論新社Amazonファウスト 悲劇第二部(下) (中公文庫)作者:ゲーテ中央公論新社Amazon どんな本? 省略 感想 第一部と違って複数のエピソードが混ざり合って進んでいくので、読んでいて自分がまとも…
ファウスト 悲劇第一部 (中公文庫)作者:ゲーテ中央公論新社Amazon どんな本? 省略 感想 難しい話だという印象だったが、そんな印象は持たずに読み進めることができた。 シンプルにストーリーを楽しみながら読んだ。 時代背景を考えた上での深い解釈とかはま…
反哲学入門 (新潮文庫)作者:元, 木田新潮社Amazon 要約的なメモ ソクラテス以前の思想家たちは、万物が自然と捉えていた。 ソクラテス・プラトンからヘーゲルまで(ニーチェ以前まで)では、「超自然的思考」を実践してきた。 自然の一部に過ぎない人間が、…
教養の書 (単行本)作者:戸田山 和久筑摩書房Amazon どんな本? 教養とはなにか、教養を身につけるにあたって気をつけるべきものはなにか、教養を身につけるには具体的にどのような道をたどれば良いのか?を書いている本。 感じたこと 総評 とても良かった。…
哲学入門 (ちくま新書)作者:戸田山 和久筑摩書房Amazon どんな本? 「ありそでなさそでやっぱりあるもの」、例えば意味、機能、目的、自由、道徳・・・。 それを唯物論的・発生的・自然主義的観点から考える本。哲学する営みを追体験する感じの本で、哲学の…
児玉誉士夫 巨魁の昭和史 (文春新書)作者:有馬 哲夫文藝春秋Amazon児玉誉士夫とその周辺の動きを追うだけで戦後の政争の動きをだいたい把握できてしまうのは、それほどの影響力を持っていたということだろう。政争の知略戦がリアルで面白かった。 現代では安…
昭和16年夏の敗戦 (中公文庫)作者:直樹, 猪瀬中央公論新社Amazon戦争の始まるいきさつを、関わる人間の心理や状況を克明に描きながら書いており、引き込まれた。 なぜ負けるとわかっているような戦争が始まってしまったのかよくわかる。東条英機と天皇のやり…
読んだ本にカテゴリで★をつけている。 ★1〜★5までに分けているが、どういう基準で分けているかをここにまとめておく。 ★★★★★ これを読む前と後で世界が変わった、人生が変わったと思えるような本。 今まで自分が前提としていた価値観、物の見方が覆されるよ…