学びの糸を紡ぐ

自分なりになにかを身に着けていく過程をまとめたり、記録しておきたい心情を残したり。

読書

2024年に読んだ本

過去分はこちら 2021年に読んだ本 - 学びの糸を紡ぐ 2022年に読んだ本 - 学びの糸を紡ぐ 2023年に読んだ本 - 学びの糸を紡ぐ 2024年総評 評価 冊数 割合 ★★★★★ 1 6.7% ★★★★☆ 4 26.7% ★★★☆☆ 10 66.0% ★★☆☆☆ 0 10.0% ★☆☆☆☆ 0 5.0% (★の基準についてはこちら)…

Daniel Keyes『Flowers for Algernon』を読んだ

Flowers for Algernon作者:Keyes, DanielMariner BooksAmazon どんな本? 『アルジャーノンに花束を』の原書。 83,309語 感想 最後の数ページで涙が出た。 bakery の仲間の振る舞い、愛する人々に気を遣わせないために自らその場を去る Charly の優しさ・・…

Louis Sachar『There's a Boy in the Girls' Bathroom』を読んだ

There's a Boy in the Girls' Bathroom作者:Sachar, LouisBloomsbury Childrens BooksAmazon どんな本? 『Holes』を書いた Louis Sachar による児童向け小説。 35,483語 感想 非常に読みやすくかった。英語の本を読んでいるにも関わらず、特に心理的な抵抗…

R. J. Palacio『Wonder』を読んだ

Wonder: The award-winning, multi-million-copy bestselling phenomenon作者:Palacio, R. J.PenguinAmazon どんな本? 『ワンダー 君は太陽』という名前で映画化もされた、児童文学。 73,053語 感想 チャプターごとに語り手が変わっていき、時間軸的にはオ…

J. K. Rowling 『Harry Potter and the Philosopher's Stone』 を読んだ

Harry Potter and the Philosopher's Stone作者:Rowling, J. K.Bloomsbury UKAmazon どんな本? 『ハリー・ポッターと賢者の石』の原書。 76,944語 感想 サクサク読めた。 全編を通して頻出しているワードがたくさんあるので、序盤で単語の意味を調べるとそ…

Oxford Bookwarms Library Stage2 を4冊読んだ

何を読んだ? The Piano: Stage 2 700 Headwords (Oxford Bookworms Library Level 2)Oxford University Press, USAAmazonThe Piano (読了日: 2024/07/02) 心温まる良い話だった。 授業で毎週先生が弾いていたのを聞いていただけなのに、14歳で初めてピアノ…

Oxford Bookwarms Library Stage1 を5冊読んだ

何を読んだ? Oxford Bookworms Library: Level 1:: The Elephant Man作者:Vicary, TimOxford University PressAmazonThe Elephant Man (読了日: 2024/06/27) 映画版をこれまで何度も観たい観たいと思っているのだが、未だに観られていない。こんな簡易版の…

ジョージ・オーウェル『1984』(ラダーシリーズ版)を読んだ

一九八四年 1984 (ラダーシリーズ Level 4)作者:ジョージ・オーウェルIBCパブリッシングAmazon どんな本? ラダーシリーズ版の1984。 31,000語 感想 ラダーシリーズということで、平易な単語を使った形に文章が書き換えられているようだった。 まさにこの『1…

Disney Books『HSMTMTS: Novelization, Season 1』を読んだ

HSMTMTS: Novelization, Season 1作者:Disney BooksDisney PressAmazon どんな本? Disney+ で配信されている HIGH SCHOOL MUSICAL THE MUSICAL THE SERIES のシーズン1の小説版。 23,000語 感想 映像版を一度見ているので、細かいところを勝手に脳内で補完…

Louis Sachar『Holes』を読んだ

Holes (Holes Series)作者:Louis SacharYearlingAmazon どんな本? アメリカでは小学校高学年向けの児童文学として有名らしい。 英語多読におすすめの本を調べると色々なサイトで紹介されている。 YL6.4、総語数46938語。 感想 地面に穴を掘りたくなった。Gi…

須藤靖『不自然な宇宙 宇宙はひとつだけなのか?』を読んだ

不自然な宇宙 宇宙はひとつだけなのか? (ブルーバックス 2084)作者:須藤 靖講談社Amazon どんな本? 宇宙の外側に何があるのか? 私たちの住む宇宙の他に“別の宇宙”は存在するのか? 最先端の物理学がこの究極の問いに挑む! amazonより 感想 宇宙はどうなって…

米本和広『洗脳の楽園 ヤマギシ会という悲劇』を読んだ

洗脳の楽園 増補改訂版: ヤマギシ会という悲劇 (宝島社文庫)作者:米本 和広宝島社Amazon どんな本? 対立や争いごとのない、金の要らない幸福な農村―ユートピア社会の実現をめざしたはずの共同体は、いかにして崩壊に至ったか。人間の脆さとノンフィクション…

らいかーると『アナリシス・アイ』を読んだ

アナリシス・アイ サッカーの面白い戦術分析の方法、教えます (小学館新書)作者:らいかーると小学館Amazon 感想 サッカーを観戦する上で知っておくとより楽しめる戦術をざっくりと知ることができて良かった。(とはいえサッカーを観る機会はないが・・・。)…

ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』1〜5(光文社古典新訳文庫)を読んだ

カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)作者:ドストエフスキー光文社Amazon 読書の軌跡 (亀山郁夫『ドストエフスキー カラマーゾフの兄弟 NHK100分de名著』読了:2024/01/01) 1巻読了:2024/02/21 2巻読了:2024/03/03 3巻読了:2024/03/13 4巻読了:20…

ほぼ日刊イトイ新聞『岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。』を読んだ

岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。作者:ほぼ日刊イトイ新聞株式会社ほぼ日Amazon 感想 人に優しくするのも、プログラマとして卓越しているのも、会社にとって合理的だと思ったらなんでもやるというのも、全て岩田さん自身がそれを望んでやっている…

斎藤孝『身体感覚を取り戻す 腰・ハラ文化の再生』を読んだ

身体感覚を取り戻す 腰・ハラ文化の再生 (NHKブックス)作者:齋藤 孝NHK出版Amazon 感想 ここ30年(書かれたのは2000年なので、これを自分が読んだ今となってはもう50年となる)で急激に日本特有の身体感覚が失われてしまっているというのはわかるし、それが…

pha『人生の土台となる読書』を読んだ

人生の土台となる読書 ーーダメな人間でも、生き延びるための「本の効用」ベスト30作者:phaダイヤモンド社Amazon 感想 良かった。この本は、「何者かになりたい人」のための読書案内ではなく「自分の人生をより良く生きたい人」のための読書案内だなと感じた…

真木悠介『気流の鳴る音』を読んだ(3回目)

これまでの読書ログ 1回目 2回目 振り返り 新年早々コロナになり、その後仕事やら何やらで生活のリズムが崩れ、疲れていた。 そういう時にこの本を読むと、心が洗われるようでとても良い効果がある。社会に、そして自分の人生にどのように対峙していきたいか…

亀山郁夫『ドストエフスキー カラマーゾフの兄弟 NHK100分de名著』を読んだ

ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』 2019年12月 (NHK100分de名著)作者:亀山 郁夫NHK出版Amazon どんな本? amazonより引用 世界文学史上、最高傑作の一つといわれる本作は、ドストエフスキーが人生の集大成として執筆した大長編小説である。家族・宗教…

2023年に読んだ本

過去分はこちら 2021年に読んだ本 - 学びの糸を紡ぐ 2022年に読んだ本 - 学びの糸を紡ぐ 2023年総評 評価 冊数 割合 ★★★★★ 2 10.0% ★★★★☆ 5 25.0% ★★★☆☆ 10 50.0% ★★☆☆☆ 2 10.0% ★☆☆☆☆ 1 5.0% 今年最も読んで良かったと思えた本は、立花隆『臨死体験』。 見…

マーク・ピーターセン『日本人の英語』を読んだ

日本人の英語 (岩波新書)作者:マーク・ピーターセン岩波書店Amazon どんな本? amazonから引用 「冷凍庫に入れる」はput it in the freezerなのに「電子レンジに入れる」だとput it in my microwave ovenとなる。どういう論理や感覚がこの英語表現を支えてい…

鶴見済『完全自殺マニュアル』を読んだ

完全自殺マニュアル作者:鶴見 済太田出版Amazon どんな本? amazonより引用 世紀末を生きる我々が最後に頼れるのは生命保険でも年金制度でもない。その気になればいつでも死ねるという安心感だ。…薬局で買えるクスリから、最も安楽に死ねる方法まで、聖書よ…

河合隼雄『ユング心理学入門』を読んだ

ユング心理学入門: 〈心理療法〉コレクション I (岩波現代文庫)作者:河合 隼雄岩波書店Amazon どんな本? amazonより引用 河合隼雄の処女作であり、日本で最初に著されたユング心理学の本格的入門書。河合心理学の出発点がわかる本であり、後に展開する重要…

真木悠介『時間の比較社会学』を読んだ(2回目)

前回 longtime1116.hatenablog.com 所感 相変わらず良かった。特に序章と結章は何度読んでも良い。 第4章、二度目だがかなり難しい部分があってまだ十分に理解できたとは言えない。プルーストの引用の箇所、理解できないことが多い。 メモ p13 第一に、抽象…

柄谷行人『憲法の無意識』を読んだ

憲法の無意識 (岩波新書)作者:柄谷 行人岩波書店Amazon どんな本? 柄谷行人が憲法九条について書いた本。 感想 ふむふむという感じで読んだ。交換様式論もわかりやすく具体例ありで説明されていて、理解が深まって良かった。 憲法に関する基礎的な成り立ち…

小林正人『この星の絵の具 [中] ダーフハース通り52』を読んだ

この星の絵の具: 中 ダーフハース通り52 (中)作者:正人, 小林アートダイバーAmazon どんな本? 画家・小林正人による自伝小説。3部作の2作目。 感想 2作目もとても良かった。 光の捉え方、光に対する感性があまりにも自分と違いすぎて驚く。もっと自然に対し…

大澤真幸『不可能性の時代』を読んだ

不可能性の時代 (岩波新書)作者:大澤 真幸岩波書店Amazon どんな本? ↓amazonより 「現実から逃避」するのではなく、むしろ「現実へと逃避」する者たち―。彼らはいったい何を求めているのか。戦後の「理想の時代」から、七〇年代以降の「虚構の時代」を経て…

寺山修司『青少年のための自殺学入門』を読んだ

青少年のための自殺学入門 (河出文庫―寺山修司コレクション)作者:寺山 修司河出書房新社Amazon どんな本? 「死ぬ自由くらいは自分で創造しよう。死の音楽、死神占い、死と賭博等の考察から、自殺機械の作り方、上手な遺書の書き方、動機の立て方、場所の選…

立花隆『臨死体験』を読んだ(上下巻)

臨死体験 上 (文春文庫)作者:立花 隆文藝春秋Amazon どんな本? 「科学はどこまで臨死体験の核心に迫りうるのか。生物学者や神経学者は、様々な実験や仮説によってそのメカニズムの解明に挑み、成果をあげてきた。しかし、なお謎は残る。蘇生した人々はなぜ…

松沢裕作『生きづらい明治社会 不安と競争の時代』を読んだ

生きづらい明治社会――不安と競争の時代 (岩波ジュニア新書)作者:松沢 裕作岩波書店Amazon どんな本? 明治時代の厳しい社会を、現代の我々の置かれた状況と対比しつつ紹介していく。 メモ p63あたり 徳川慶喜は、大政奉還により一度天皇に政権を返還する姿勢…