どんな本?
- ↓amazonより
「現実から逃避」するのではなく、むしろ「現実へと逃避」する者たち―。彼らはいったい何を求めているのか。戦後の「理想の時代」から、七〇年代以降の「虚構の時代」を経て、九五年を境に迎えた特異な時代を、戦後精神史の中に位置づけ、現代社会における普遍的な連帯の可能性を理論的に探る。大澤社会学・最新の地平。
感想
- ほとんどメモを残さずに読んでしまった & 途中でバクマンとナルトを全巻読むなどして間があいてしまったため、あまりここに記せることがない・・・。以下、極めて内容の薄い感想。
- 現実の対義語として理想、夢、虚構があり、日本では時代と共にその順番で移行してきたというのはなるほどなと思った。
- オタク論の部分も非常に興味深く読めた。
- 仮説から仮説を導いたり、全く無関係な出来事との類似性から仮説を立てたりといった論理展開が多く、「まぁ確かにそういう解釈は成り立つけど・・・。」という印象を感じざるを得なかった。文体も相まって、あまり肌に馴染まなかった。
- 見田さんと師弟関係にある方ということで、見田社会学的なものを求めて読んでみたという節はあったが、そういう意味では望んでいたものは得られなかった。社会学的なアプローチによる現実の解釈はなるほどなと思うが、人々の人生に実存的な影響を与えるような力は無いように感じた。
- 現実からの逃避と現実への逃避が同時に起きている?的な指摘があった。「AからのB」と「AへのB」というメソッドは、見田さんの疎外に関するアイデアから譲り受けたものなのだろうなぁと感じた。
to where?
- 特になし。