学びの糸を紡ぐ

自分なりになにかを身に着けていく過程をまとめたり、記録しておきたい心情を残したり。

『マル激第1100回:[見田宗介(=真木悠介)教授追悼特別番組]』を観た

何を観たのか

われわれ一人ひとりが翼を持てば自由を手放さずとも社会を変えることはできる(大澤真幸社会学者、元京都大学大学院教授) -マル激
↑こちらの動画を300円支払って観た。

見田宗介さん追悼ということで、弟子である大澤真幸さんと宮台真司さんが主に見田宗介さんを語るという内容だった。

感想

  • とても良かった。たった300円で2時間以上の充実したトークを聴くことができて、お得。
  • 見田宗介さんの本を読んで刺さった人は、観てみることをおすすめしたい。
  • 見田宗介さんの本に非常に感銘を受けている自分だが、ただ本を読んだだけなので見田宗介さん自身がどういう方だったのかは全く知らなかった。
  • 今回こうして深く接してきた方々を通してその一端に触れることができ、彼らと見田宗介さんの間にある絆や敬意にようなものが自分の心を暖かくした。
  • 今後、より見田宗介さんの著作をしっかり読んでいきたいなという気持ちが強くなった。
  • ニヒリズムの克服が『時間の比較社会学』で、エゴイズムの克服が『自我の起源』なんだなぁ。後者も早く読まなければ。

メモ

  • 普通に学問をやっていると、自分の人生の問題(客観的には些細だが本人にとっては深刻な問題)とは関係なく学問に取り組む感じがしてしまうが、見田さんの社会学の取り組みは学問と生きることに緊密な繋がりがあることを示しながら行われるので、とても心に響く。
  • たまたま社会学を利用しているが、求道者的である
  • 「自分が幸せに生き、みんなも幸せに生きる方法はないのだろうか」なんていうことは青臭く中二病的だが、それを感じさせない。それは夢に応じるだけの知性があるから。そのおかげでただのロマンチストではなくなる。
  • 「学会を総動員しても見田宗介一人には敵いません」

to where?

  • 『自我の起源』

longtime1116.hatenablog.com

  • 『まなざしの地獄』

longtime1116.hatenablog.com

  • 『超高層のバベル』
  • 現代社会の存立構造』
  • 『人間解放の理論のために』
  • 宮沢賢治 存在のまつりの中へ』
  • 大澤真幸『虚構の時代の果て』