学びの糸を紡ぐ

自分なりになにかを身に着けていく過程をまとめたり、記録しておきたい心情を残したり。

pha『人生の土台となる読書』を読んだ

感想

  • 良かった。この本は、「何者かになりたい人」のための読書案内ではなく「自分の人生をより良く生きたい人」のための読書案内だなと感じた。
  • 力点の置き方に違いはあれど、筆者のphaさんという方は自分と似たようなことに関心や悩みを抱きながら生きてきた方なんじゃないかなと思えた。
    • この2年くらいで自分が読みブログで紹介した本は50冊程度だと思うが、たったそれだけの中にこの本に載っていた本が6冊ほどあった。
    • 本自体は被っていないが、進化論や仏教的な考えに救いを感じたみたいなところも似ていると感じた。
  • 人生を生きる過程で生まれる問題意識を起点に本が紹介されているのが良かった。
    • 「生きる上で直面しがちなこういう苦しみってあるよね→こういう本があります」みたいな感じで進んでいくので、前者に関心がある章を読んでいると、読むための強い動機と共に本が自分に迫ってくる感じがする。
    • ○○大学教授が新入生におすすめする本100選みたいなやつも、それはそれで参考にはなるのだが、どうしても「読みたい」よりも「いつか読まなきゃ」になりがち。プロ倫や純粋理性批判みたいな「インテリとしては教養として必須だよね」感が強いものも入ってくることになるし・・・。
  • この本に紹介されていてかつ自分も読んでみたいと思えた本がたくさん見つかったので、しばらくはわくわくした読書を続けられそう。
    • 読んだ直後でそのまま10冊ほど本を購入した。
  • この本を読んでいて気づいたが、もっと小さな粒度、具体的な粒度で気になった分野の本を探して読むというのもしてみると良さそう。
    • 自分の今までの興味関心は人間の生とか社会とかそういう大きい粒度で問題を捉えた本が多く、それゆえ歴史や社会学の本が多かった。
    • しかしそういう切り口だと、結構早めに一通り掴んで満たされてしまいそうな懸念があった
    • この本で紹介されている本だと、「xxを経験した人の本」「xxな性質を持っている人の本」みたいなものも多い。こういう具体的な人生を切り取って追体験する系の本であれば、いくらでも対象を広げられるし、自分の価値観を具体的な水準で相対化する手段にもなるので、良さそうに感じた。

紹介されていた本のタイトルメモ

この本で紹介されていて、読もうと思った本

  • P35 ウルトラヘブン
  • P53 世界音痴、シンジケート
  • P148 不自然な宇宙
  • P187 愛と家族を探して
  • P194 聖なるズー
  • P194 飼い食い 三匹の豚とわたし
  • P217 仏教思想のゼロポイント: 「悟り」とは何か
  • P244 身体感覚を取り戻す
  • P251 カルトの子
  • P251 洗脳の楽園

この本で紹介されていて、読もうと思って既に買っていた本

  • P169 サピエンス全史
  • P71 夜と霧

この本で紹介されていて、既に読んでいた本

  • P33 今夜、すべてのバーで

longtime1116.hatenablog.com

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  • P103 <わたし> はどこにあるのか ガザニガ脳科学講義

longtime1116.hatenablog.com

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  • P137 自我の起源

longtime1116.hatenablog.com

  • P251 約束された場所で

(大学時代に読んだのでブログ記事はなし)

from where?

  • この本に『時間の比較社会学』が紹介されていると知り、自分と同じように見田さんの本に影響を受けた人はいったいどんな人なのか?どんな本を紹介しているのだろう?というのが気になったため、読むことにした。

to where?

  • 紹介されていた本の中で、自分も読みたいと思えた本を読んでいく(タイトルは上述の通り)。