感想
- 良かった。この本は、「何者かになりたい人」のための読書案内ではなく「自分の人生をより良く生きたい人」のための読書案内だなと感じた。
- 力点の置き方に違いはあれど、筆者のphaさんという方は自分と似たようなことに関心や悩みを抱きながら生きてきた方なんじゃないかなと思えた。
- この2年くらいで自分が読みブログで紹介した本は50冊程度だと思うが、たったそれだけの中にこの本に載っていた本が6冊ほどあった。
- 本自体は被っていないが、進化論や仏教的な考えに救いを感じたみたいなところも似ていると感じた。
- 人生を生きる過程で生まれる問題意識を起点に本が紹介されているのが良かった。
- 「生きる上で直面しがちなこういう苦しみってあるよね→こういう本があります」みたいな感じで進んでいくので、前者に関心がある章を読んでいると、読むための強い動機と共に本が自分に迫ってくる感じがする。
- ○○大学教授が新入生におすすめする本100選みたいなやつも、それはそれで参考にはなるのだが、どうしても「読みたい」よりも「いつか読まなきゃ」になりがち。プロ倫や純粋理性批判みたいな「インテリとしては教養として必須だよね」感が強いものも入ってくることになるし・・・。
- この本に紹介されていてかつ自分も読んでみたいと思えた本がたくさん見つかったので、しばらくはわくわくした読書を続けられそう。
- 読んだ直後でそのまま10冊ほど本を購入した。
- この本を読んでいて気づいたが、もっと小さな粒度、具体的な粒度で気になった分野の本を探して読むというのもしてみると良さそう。
紹介されていた本のタイトルメモ
この本で紹介されていて、読もうと思った本
- P35 ウルトラヘブン
- P53 世界音痴、シンジケート
- P65 将棋の子、うつ病9段
- P148 不自然な宇宙
- P156 暇と退屈の倫理学
- P187 愛と家族を探して
- P194 聖なるズー
- P194 飼い食い 三匹の豚とわたし
- P208 蒲団 田山花袋
- P217 仏教思想のゼロポイント: 「悟り」とは何か
- P244 身体感覚を取り戻す
- P251 カルトの子
- P251 洗脳の楽園
この本で紹介されていて、読もうと思って既に買っていた本
- P169 サピエンス全史
- P71 夜と霧
from where?
- この本に『時間の比較社会学』が紹介されていると知り、自分と同じように見田さんの本に影響を受けた人はいったいどんな人なのか?どんな本を紹介しているのだろう?というのが気になったため、読むことにした。
to where?
- 紹介されていた本の中で、自分も読みたいと思えた本を読んでいく(タイトルは上述の通り)。