学びの糸を紡ぐ

自分なりになにかを身に着けていく過程をまとめたり、記録しておきたい心情を残したり。

醍醐芳晴『プロの画家が伝授 こう描けば絵は上手くなる』を読んだ

どんな本?

  • プロの画家が書いた、読む技術書

ピックアップメモ

  • プロとアマチュアの差は、どの程度自分が描いている絵の良し悪しを判断できているかの差であり、技術によって上り詰めている高さの差である。
  • ある直線を任意で引くまでは完全に自由だが、それが引かれた時点で必然的にそれが紙の上に表現されるべき形は否応なく決定される。
  • クロッキーは、デッサンの学習法の一つではない。時間をかけても形が取れなければ、数分で形を取ることは不可能であり、そのやみくもに描いたものをいくら積み重ねても、デッサンの力はつくはずがないからです。
  • クロッキーは、現在の知識と観察力とテクニックを瞬間的に開放する、例えようもなく昂揚した時間。デッサンは考えながら描くが、クロッキーは描いた後考える。
  • クロッキー初心者のやり方。鉛筆をなるべく紙面から話さず、連続しツェンを引くようにする。できるだけ手元を見ずに線を往復するように動かし、間違ったと思っても消しゴムによる修正をしないで、どんどん上描きするようにする。先入観を持たずに形を取れるようになる技能に結びつく。
  • 1人で行う上達法。とにかく早く自分の理想とする絵画(画家)を目標にして、それに少しでも近づくようにすること。
  • 一枚一枚が踏み台になっていなければ上に登れない。

感想

  • 水彩画についての記述が多かった。自分はデッサンしかまだ取り組んでいないので、まだ参考にはならないなと思った。色を使うようになったらまた読みたい。
  • 形を取ることに関して、角度と比率は一位に定まっているので、線1本描いたらあとはすべての場所が決まってしまうというのはなるほどなと思った。
  • やみくもに描いても上達しないだろうなーと思っていたが、そういう感じの記述があったので安心した。

from where?

  • 2022年4月後半くらいから、デッサンを始めた。デッサンの入門書は2つほど買ったが、具体的な描く手順を主に紹介しており、もうちょっと抽象レベルで言語化されている本があると嬉しいなと思い、この本を読むことにした。

- 上達の過程は @lt_dessin で。


to where?

  • とにかく試行錯誤しつつ描いていく。